安井山 善行寺

善行寺(ぜんぎょうじ)は愛知郡米野村にあった臨済宗晋廣寺(しんこうじ)の第4世覚順が、浄土真宗第8世宗主の蓮如上人に帰依し、1501(文亀元)年に浄土真宗へ改宗したことに始まります。以来およそ520年もの長きにわたり、多くの「法義相続」(お念仏の教えを引き継ぐこと)の篤い願いによって真宗寺院として護持されてきました。また、2018(平成30)年春には、本堂及び御成間、山門、鐘楼堂、太鼓楼、式台玄関及び玄関座敷、手水舎の計6件が「国登録有形文化財」となりました。歴史的・文化的にも価値の高い「貴重な地元の財産」を訪ねてみてはいかがでしょうか。

本堂・御成間

桁行五間梁間五間、
入母屋造本瓦葺、向拝一間付の
真宗本堂で南面して建つ。
内部は外陣の柱を省略し、
矢来内にかけて一面に小組格天井を張る。
背面の御成りの間は近代の増築。
尾張藩の御大工・伊藤平左衛門の手により、
虹梁や組物など細部の造作が充実している。
(文化遺産オンラインより抜粋)

山門

山門は、本堂の正面、
境内南側に南面して建つ。
建築年代は、現存する棟札から
宝暦五年(1755)の
五代目伊藤平左衛門道房の作で 歴史的価値があり、
四脚門の形式で紅梁を重ねて用いるなど、
丁寧な造りで意匠的にも優れている。
(文化遺産オンラインより抜粋)

鐘楼堂

 

 

本堂の南西方に位置し、高い乱石積基壇に建つ。
方一間、吹放ち形式で、
南北棟の入母屋造本瓦葺とする。
粽付円柱を貫で固めて台輪を載せ、
組物は木鼻付出組の詰組、天井は小組格天井、
二軒扇垂木である。
均整のとれた禅宗様の鐘楼で、
細部意匠も良質である。
(文化遺産オンラインより抜粋)

 

手水舎

山門の北西方に建つ。
桁行二・四メートル梁間一・八メートルで、
南北棟の切妻造桟瓦葺。
角柱を四方転びに立て、内法貫で固め、
組物をつくらず、柱頂部で直接桁を受ける。
軒は一軒疎垂木である。
極めて簡素なつくりの手水舎で、
境内に欠かせない構成要素。
(文化遺産オンラインより抜粋)

太鼓堂

山門の北東方に建つ。
東西棟の切妻造で、屋根中央西寄りに
方一間宝形造の楼を載せ、四周に下屋を廻らす。
内部は後世に居室化されているが、
もと納屋で、西半には中二階や楼への上り口が残る。
浄土真宗寺院の伽藍構成を特徴づける太鼓楼として
貴重である
(文化遺産オンラインより抜粋)

参道より山門、その奥の本堂を望む

真宗大谷派 安井山 善行寺

名古屋市中川区愛知町41番19号

電話 351-5000